2012年9月30日日曜日

9/29 板の会プレイログ:パンデミック、バルバロッサ、セレンゲティ、村の人 生

いきなりだが私も普段はオフィス勤務の会社員である。
ひょんなことから隣の席の後輩であるふっくんがボードゲームに興味を持ってくれた。

入社後にわかったことなのだが彼は大学の後輩でもあり、何かと共通の話題はあった。
そんな折、10/1付の異動の内辞が発令し隣席でもなくなってしまうので「まあその前に1回くらいボドゲをやりにおいでよ」とボドゲに誘ってみた。

今回はボドゲ初心者のふっくんに楽しんでいただくことを前提としたラインナップのゲーム会になった。無論、いつもの板の会メンバーも招集し色々囲いやすい4人でゲーム会スタート。


【参加】ふっくん、じゅんちゃん、ぴーやま、自分



パンデミック
http://hobbyjapan.co.jp/pandemic/


さて最初はパンデミック。

ふっくんに事前にやりたいゲームをリサーチしたところ、割とこのパンデミックが刺さっていた。
協力ゲームという概念も新鮮だろうしまずはこれだということでチョイス。

ルール詳細は意外にこのニコニコ大百科がよくできているのでこちらを。


パンデミックの醍醐味と言えばやはり協力ゲームと言う概念。

ボードゲーム=人生ゲームな日本ではあまりピンとこないのだが全員が1つの目標のために協力してゲームを進めていくという感覚は少なくとも私にはかなり新鮮で、パンデミックを初めてやった当時は飯を食う暇もつぶしてパンデミックをやり、そして失敗したものだった。


軽くゲーム概要をなぞっておくと、
世界に蔓延しつつある4種の病原菌の拡散を防ぎながら、4種に対応する特効薬を作り「パンデミック=感染爆発」から防ぐゲーム。


プレーヤーは手元に最大7枚の都市カードを持ちながらゲームを進行する。
都市カードは地域により4色に色分けされている。
この4色がそのまま4種の特効薬に連動している。

ゲームの流れは、、、
①4回までの個別アクションを実施。
 個別アクションは
 ・隣の都市へ移動
 ・都市カードを捨て札にしてその都市へ移動
 ・自分の今いる都市の都市カードを捨て札にして任意の都市へ移動
 ・基地から基地へ移動
 ・自分の今いる都市の都市カードを捨て札にして基地を設置
 ・自分の今いる都市の病原菌コマを1個除去
 ・基地にて同色のカード5枚を捨て札にしてその色の特効薬を精製
 ・自分と渡し手が同じ都市にいる場合、今いる都市の都市カードを渡し手に渡す
 から任意4回。
②都市カードを山札から2枚引く
③感染カード(ここにも都市が書いてある)を感染率に応じて山の上から順に数枚引き、対応する都市に病原菌コマを1つ増やす。感染カードは捨て札山にストック。
病原菌コマは1都市に3個まで。3個以上置かないといけない時はアウトブレイクが発生し、周囲の都市に病原菌コマが1個ずつ拡散する。


さらに恐ろしいのがエピデミック
上記②の時に都市カードの変わりにエピデミックカードというトラウマカードが出ることがある。
これを引くと感染カードの山の下から1枚を引き、その都市に病原菌コマをいきなり3つも設置しなければいけない。
さらには感染率という③で引くカードの枚数を決める数値を引き上げなければいけない。
極めつけは捨て札にしていた感染カードの捨て札山を山札に戻さないとならない。
すべてがアウトブレイクの可能性を高める脅威の行為だ。


これを繰り返しながら特効薬を4種作ればプレーヤーサイドの勝利。
アウトブレイクが規定数発生したり、②で引く都市カードが無くなってしまったら時間切れでプレーヤーサイドの負けだ。

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さあ早速世界を救うためにパンデミックスタートだ。

このゲーム、①の手番のアクションを効率よく行う個別特殊能力を備えたロールをそれぞれが担当する。

今回は、、、
じゅんちゃん:作戦エキスパート【カードを使わなくても自分のいる都市に基地が作れる】
ぴーちゃま :衛生兵【病原菌コマを除去する時に同じ色を一気に消せる。その他色々除去に強い】
ふっくん    :研究員【同じ都市にいるプレーヤーに任意のカードを渡せる】
私              :科学者【特効薬をカード5枚ではなく4枚で作れる】

のロール振り分けだ。

恐らくふっくん研究員と科学者の私の連携がカギを握るだろう。




逆から撮影したのを回転しているので少しわかりにくいがこんなスタート状況。
ちなみにスタート段階でそこそこ病原菌はばら撒かれるのでこれを除去しつつ特効薬を作っていく流れになる。


ふむ、早速だが黒のエリア中東がやばい

「中東は結構欧州ともアジアとも繋がってるし先に手を打ちたいよね」
「良く見るとさりげなく南米もやばいけどまあ南米はいいや

等議論をしながら進む。


ぴーやま衛生兵はとにかく中東へ飛び込み可能な限り除去を勧める。
チーム結成直後に中東に突撃させられ激務に駆られるぴーやま、なんだか普段の彼に被る


チーム方針としては、、
私とふっくんがコンビで動きなるべく効率よくカードを私に集めて薬を作ることに。


おかげで早々に赤のカードが揃い始める。

「基地作るって地味だし俺は要らない子になってないだろうか」と悩める作戦エキスパートのじゅんちゃんが言葉とは裏腹に割りといいバラけさせかたで世界に基地を設置していく。


初参戦のふっくんも
先輩、これで薬作ってください」と
絶対に普段の業務では聞くことのないお願いをしながら奮闘する。


そんなチーム皆の活躍もあり順調に赤、青、黄の特効薬が作られていく。


黒のカードもたまりはじめ
「よし、世界平和が見えた」と全員が思った瞬間戦慄の光景が目に入る。



②の工程で引くべき都市カードの残りが僅かなのだ。
急にざわつくチーム


冷静に手数の逆算をし想定外の事態さえなければなんとか間に合うことがわかったが油断は禁物だ。
というのも序盤油断した南米からアフリカが今となっては病原菌の巣窟となっている。

冷静に冷静に手番を確認しながら私の番へ、手元にある黒カードを基地で消費し無事全ての特効薬が完成。

上が最終局面だ。
ご覧の通り「まあいいや」といわれた南米がとんでもないことになっている

「いや、おもしろいっすね本当」ととりあえずふっくんのボドゲデビューは楽しんでもらえた。


バルバロッサ



さて次はバルバロッサ。
世界のボードゲームにはマジで色々あるんだよということを理解してもらうにはもってこいの問題児だ。

流れは、
・各自、粘土を渡される。
・粘土細工を2つ作り中央に置く。
・粘土細工が何か?はメモに書いて集めておく。
・全員出来たらゲーム開始。
・その後はサイの目に従って行動

まあ大体こんな感じだ。
一応すごろく状のボードが用意されていてそこを各メンバーのコマが進んでいき、早くゴールした人が勝ち。
サイコロを振って選択される行為は
・自分以外の全員がすごろくボードで1マス進む。
・ジュエルが1つ増える。(ジュエルはサイコロの目の任意変更に使う)
・粘土細工に質問をして解答する。
・粘土細工の答えの名前の一部の文字を聞く(それの1文字目を教えてくださいなど)


粘土細工が何か?を最初に当てた人は5マス進み、2番目は3マス。
面白いのが当てられた側もすごろくボードで進捗する。
序盤や終盤に当てられると後退するものの、中盤に正解されると自分も数マス進む


要するに
当てやすくも当てにくくも無い絶妙な粘土細工を2つ作り質問しながら当てていくゲームだ。


当てる時の質問は
ルールブックによれば
「生き物ですか?」「食べられますか?」「1000年前にありましたか?」
などのおおまかな質問のみが認められ
「それはハリモグラですか?」
などの答えに直結する具体的な質問はNOとなっている。


答えるほうはさらに限定的で以下4つから答える必要がある。
「そうです」
「だいたいそうです」
「正しい答えはありません」
「違います」

やってるといつも「正しい答えはありません」でざわつく

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さてこの素晴らしいゲーム、さっそく始めることに。


このカラフル粘土が大事だ。
買ったじゅんちゃん曰く
「欧州直送の怪しい粘土でやるのは怖い」とのことで最悪食っても大丈夫というJAPANクオリティの小麦粘土を使っている。



さあ出来上がったのがこれだ。(黄色が1つ無いのは作成中だったため)
赤:ふっくん
黄:ぴーやま
青:じゅんちゃん
緑:私

早くも異様な空気が漂っている。




今回一番ヤバいとされたのが、奥のほうにあるなんか赤くて平たいやつだ。

初参戦でとんでもないもの産み出してくれたな君は」と早速ふっくんが責められる。



いくつかの質問とその流れを紹介すると、

「これは持ち上げられますか」「はい」
「片手でもてますか」「はい」
「これは食べられますか」「いいえ」

ここで私の中にあった「ぼんやりとした生肉感」が崩壊する。

最初の一言を聞いてみる。
他の人に見えないようにメモに書かれた文字を見ると、

「バ」

割とあせる。


「電化製品ですか」「いいえ」

いよいよヤバい。

「専門店がありますか」「いいえ」
「掌に乗りますか」「はい」

まったくわからない、この赤い平たいものが恐ろしく見えてくる


掌に乗るらしいので掌に乗っけて考えてみる。
「バ、バ、バーコード?バーコードじゃないよな、、バーコード、、、バー、、、?! まさかおいおいおい」
語感から閃きが降りてきた

答えをおそるおそる書いてみると

「はい、正解です」

うん、ふっくんはクレイジーだ。



正解はこちらである。
http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/bus/fare/otoku_buscard.html
答え:バスカード


こんなもんわかるわけがない
確かに今日のメンバーは共通の大学でこのバスカードを使っていたが
こんなひらひらをバスカードという解答で作りやがったふっくんはかなりクレイジーだ。

初回参戦でふっくんが「バスカード」と言う超絶問題作品を作ってくれたおかげで実は問題作品2番手につけた私の作品(手前の細長い緑の奴)が霞んでしまった。


ちなみにこれもそこそこヤバく
「これは買えますか」 「いいえ」
「持てますか」 「いいえ」
「物理的に地球上にありますか」 「・・・ いいえ」
などの問答が続き、ぴーやまが「アレはやばい、手を出してはいけない」と泣きそうな顔で言っていた。

一応、以下反転形式で答えを書いておくので気になる人は見てみてほしい。

赤左バスカード
赤右ノッポン(東京タワーのゆるキャラ)
青左ウィルス
青右クジラ
緑奥スギちゃん
緑手前(問題作品2号)北斗七星
黄色ミロのヴィーナス




セレンゲティ
http://www.mobius-games.co.jp/Abacus/Serengeti.htm
http://toumeikingyo.blogspot.jp/2012/06/63.html
(前回のプレイログ)


奥さんが晩御飯を作ってくれており、もう少しで出来上がるとの情報がここで入る。

サクっと終わるしジレンマ系も1個やってみようよ」ということでセレンゲティの出番だ。


まあ私自身がシャハトゲーを大好きということもあり、今後アクアレットに自然に誘い込む布石としての意味もこめて実はチョイスした。


序盤からカードを積極的に買い集める、ふっくん。
セレンゲティに慣れてしまうと序盤膠着しがちなのでこういう動きは逆に歓迎。

ゲームは慎重に手札を見極めていたぴーやまが大苦戦をし、なんと序盤から飛ばしたふっくんが勝利した。

序盤積極介入して競り落としても中盤その他のメンバーが追いつこうとある程度お金をを使う流れが来るので、そうするとカードの多い自分のところにお金が戻ってくる。こうなると終盤の勝負どころにアジャストすることが可能になる。

序盤はパスをしてお金を貯めて後半ドライブをかけるというのが鉄則だと思っていたが、そうばかりでもないようだ。

セレンゲティのいいところがまた発見できた、これだからシャハトゲーはたまらん。





村の人生
http://toumeikingyo.blogspot.jp/2012/04/485ver.html
http://toumeikingyo.blogspot.jp/2012/01/120122.html
(両方前回のプレイログ)



さて最期は村の人生。

「村の人生ちょっと憧れだったんですよね」とふっくん。
さすが賞を獲ると憧れまでついてくる。


「俺もこれはもっかいやりたかった」とじゅんちゃんが応じ、夕食後のラストということで村の人生をプレイ。


「やー、ボードゲームって箱がいいですね箱が」と、ふっくん。
確かに村の人生の箱絵は私も大好きだ。しかしこの1日で箱絵に食いついてくるとは、ふっくんもなかなか目の付け所がイケてる。



今回も旅行に行きまくる私。
「2回目だし今回は勝ちたいんや!」と意気込むじゅんちゃんと結構村の人生が強いぴーやまの2人は議会中心にデッドヒート

ふっくんは初のやや重ゲーに手探りながらも「麦ゲーっていけるんすかね」と麦を作っては教会に人を送り込むなかなか理にかなった面白い手を打っていく。そもそも「麦ゲー」とか言ってくれるあたりかなり適応力がある。

結果はぴーやまの勝ちかと思った瞬間に、じゅんちゃんがケツの下あたりから市場タイルが一枚見つかって1点差の逆転。

私は旅行のフルコンプに失敗したり黒コマを引きすぎて万事休す。

麦ゲーのふっくんは初めてにしては健闘の3位。



「いいすね、これまたやりたい」と初心者のふっくんにも受けは良好、さすが賞獲ってるだけある。

じゅんちゃんのコメントもそうだけど結構リプレイ性があるんだろうか、まあ色んな手法を試したくなる惹きは相当に強いのは確か。



帰りがけに「いやー、僕も一個買いますよボドゲ」とふっくん。

こうやってボドゲの輪は広がっていき、新作購入をする友人が広がっていき、板の会の所有ゲームが増えていくのだw 
ふっくんがどんなゲームを買いたがるか、とても気になる。



初心者を巻き込んでのゲーム会はなかなか楽しいものになった、めでたしめでたし。

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